西洋音楽史: 「クラシック」の黄昏 (中公新書 1816)

著者 :
  • 中央公論新社 (2005年10月25日発売)
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久しぶりに著者が表現した通りか興味を持ってしまうという感情が湧き上がった。

序盤は最後まで読めるだろうかと心配になったけれど、バロック辺りから歴史の教科書と楽典と音楽史そして楽譜が並行して並び、だからか!まるで学生のような学びが腑に落ちた。

バッハと言えば宗教的楽曲、それはキリスト教になじみがない日本人なら難解に感じるのも否めない。
宗教というより、民衆が音楽を聴けるのは、催事や宗教への参加などでしかなかったということ。これに尽きる。
そうした事は教科書にはなく、この本ではそんな事が並行して書いてあるので成る程と思う事が多い。
特別に楽器を習ったとか音大とかでなくても、この著者の言う意味が歴史と重なるから引き込まれる。

モーツァルト、ハイドン、ベートーヴェン、シューベルト。この辺りの比較と曲の特徴を語るところは楽しみながら検証してみたいものだ。

久しぶりに出てくる曲を聴いてみたいと思わせてもらった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年1月15日
読了日 : 2022年1月15日
本棚登録日 : 2021年12月28日

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