悔しかった。もっと早くこの本と出逢いたかった。
重松さんが描く子どもは石田さんのそれとはまた違った魅力がある。
でも共通しているのは“普通の子”を多く描いていることだと思う。
出てくる主人公は格好いいばかりじゃない。
周りに出てくる登場人物も容赦なく現実の厳しさを突きつけてくる。
悩み傷つき、葛藤を抱えながらそれでも前に進む姿に心打たれるんだと思う。
自分の吃音が原因で自分が傷ついたり、周りが傷ついてると思ったりする。
時には自分を責め、時には周囲を責め、それでも前に進んでいくしかない。
ハンディキャップ=可哀想っていう構図じゃない。
少なくともきよしはそんな風に見られたいとは思ってない。
各年齢での悩み方や考え方の変化。
その時間の経過と成長がよりきよしを身近な存在として認識させる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
重松清
- 感想投稿日 : 2015年10月24日
- 読了日 : 2015年10月24日
- 本棚登録日 : 2015年10月24日
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