ケイさんの感想・レビュー

幽霊―或る幼年と青春の物語 (新潮文庫)

著者 : 北杜夫

• 新潮社 (1965年10月12日発売)

私の青春時代という時に何度も読み返した作品。
久しぶりに読みたくなったので購入して読んでみた。
今読むとどう感じるのだろうかと少し危惧するような気持ちもあったが、とても面白く読むことができた。
文章が美しく叙情性あふれていて、ストーリーのようなものはほとんど無いのだが文章を読むこと自体を楽しんで読んでいける。
青春期の心の揺らぎや感性の鋭敏さが描かれていて、青春時代の私がこのあたりに共感して読んでいたことが思い出された。

感想投稿日 : 2023年7月28日

読了日 : 2023年7月28日

本棚登録日 : 2023年7月28日