バラエティ番組でやっていたお笑いコンビ・よゐこの無人島生活は
好きでよく見ていた。なので、本書は似たような感じなのかなと
思って手に取った。
違いました。なんというか、遊びの延長かなぁ。サバイバルって感じ
ではなかった。
子供の頃、潮干狩りに行ったりハゼ釣りに行って、獲れたアサリや
ハゼを自宅で料理して食べたけど、その大人版ってところだな。
私の亡き父は思いがけず釣れたウナギを庭で嬉しそうにさばいて
いたっけ。天然のウナギは美味しかったのを覚えている。
河口の干潟でアナジャコやマテガイを獲るのは私も子度の頃に
やったことがあるので、「そうそう。そうやって捕るんだよね」と
懐かしかったわ。
食材になる物って結構身近にあるんだよね。小学生の頃、校庭に
植えられた桑とかグミの実をとってモグモグしてたし、春のお彼岸
が近くなれば川の土手にヨモギ摘みに行った。
自分で食材を獲る面白さは分かるが、それ以上ではなかったの
が残念。本書冒頭の「エイを釣って韓国の高級珍味ホンオフェを
作って食べる」みたいなのが続けばもっと興味深かったかも。
特に漁業権が必要なザザムシ編は著者本人が何もしていないの
でがっかり。
本書もそうなのだが、近年はネット上の記事をそのまままとめて
紙の書籍にする企画が多いね。ネットの文章そのままは時に
読み難かったりするのだが、これはネットの文章に慣れている
世代の方が多いってことなのかもね。
そう言えばご成婚50年記念で天皇皇后両陛下の日常を追った
テレビ番組があって、その中で両陛下が皇居内でオビルやツクシ
を摘んでいらっしゃった場面があった。
おふたりで楽しそうに摘んでらしたな。ノビルは「酢味噌で頂くの」
と皇后陛下があの綺麗なお声でおっしゃっていた。許されること
なら、両陛下とご一緒にノビルやツクシを摘んでみたい。
- 感想投稿日 : 2017年8月17日
- 読了日 : 2017年8月17日
- 本棚登録日 : 2017年8月17日
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