村上春樹-都市小説から世界文学へ

著者 :
  • 第三文明社 (2010年2月1日発売)
2.75
  • (0)
  • (1)
  • (2)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 14
感想 : 3

権力者は必ず歴史を書き換える。過去を書きかえる。
過去を書き換えたところでたしかにそれほどの意味はあるまい、現在という十字路に立って過去を誠実に見つめ、過去を書きかえるように未来を書きこんでいくことだ。それよりほかに道はない。

自由になりたいという個的な思いで近代の人間は都市に出てきた。
誰が健康で誰が不健康なんていうことは言えない。みんなが歪みを抱えている。違うのはそれぞれの歪み方であるという認識。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 村上春樹
感想投稿日 : 2012年6月4日
読了日 : 2012年6月4日
本棚登録日 : 2012年6月4日

みんなの感想をみる

ツイートする