きのう読了。ちょっと前に読んだものの下巻。
時間軸を操るのがうますぎる。ときどき過去のなかでの前後関係がわからなくなることはあったけれど、最後の場面を温存し、かつ情報を徐々に明らかにしていく手際がすごかった。牧師なのか精神科医なのか、という問いが重たいように、「信じること」は単純でも簡単でもない。「信じたい」ということと「信じている」こととは別だし、「当たり前」だと思うことと「信じている」ことともまた別。科学自体と信仰はきっと共存できるけれど、科学信仰と宗教的信仰は、もしかしたら相容れないのかもしれない。
しかしジョニーの語るテレビやロックの否定と文学への称賛は、どこまで本気のものなのかしら。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
外国の本(翻訳)
- 感想投稿日 : 2010年9月17日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2010年9月17日
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