ヒトラー演説 - 熱狂の真実 (中公新書 2272)

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  • 中央公論新社 (2014年6月24日発売)
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感想 : 55

ナチスが権力を掌握するにあたっては、ヒトラーの演説力が大きな役割を果たした。

大衆の受容能力は非常に限定的で理解力は小さく、その分忘却力は大きい。もっとも単純な概念を1000回繰り返して初めて、大衆はその概念を記憶することができる。
その時々の聴衆の心に話かける。
群衆の心を動かす術を心得ている演説家は、感情に訴えるのであって、決して理情に訴えはしない。
ヒトラーの演説に力があったのは、聴衆からの信頼、聴衆との一体感があったからであった。
我が闘争、話される言葉の威力、マイクとラウドスピーカー、ラジオと映画、演説者のカリスマ性が刷り込まれた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2015年10月15日
読了日 : 2015年10月15日
本棚登録日 : 2015年10月15日

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