本作の書き出しは、
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたかとんと見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。吾輩はここで始めて人間というものを見た。
で、タイトルが書き出しの作品になります。
で、本作の内容は、次のとおり。
---引用開始
中学教師苦沙弥先生の書斎に集まる明治の俗物紳士達の語る珍談・奇譚、小事件の数かずを、先生の家に迷いこんで飼われている猫の眼から風刺的に描いた、漱石最初の長編小説。江戸落語の笑いの文体と、英国の男性社交界の皮肉な雰囲気と、漱石の英文学の教養とが渾然一体となり、作者の饒舌の才能が遺憾なく発揮された、痛烈・愉快な文明批評の古典的快作である。
俳人・高浜虚子のすすめのよって書かれた。巻末に詳細な注解および作品解説を付す。
---引用終了
読書状況:未設定
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カテゴリ:
1905年
- 感想投稿日 : 2023年1月29日
- 本棚登録日 : 2023年1月29日
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