久世さんと夏彦さんの対談があったのに驚いた。
鹿島茂さんとの対談も。
鹿島さんとの対談は、お互いに好きなものをひたすら並べあっていて、楽しそうだった。
それについて深く語るのではなく、記憶の中のものを虫干しにするように、とにかく取り出して並べる。こういうことをするのは楽しいよね。
追悼文なんていらない、と思ったけれども、久世さんの書かれたものではなく、他の人の視点からの久世さんを知るのもおもしろいと、ものによっては感じられた。読んでいて、久世さんが亡くなったことを再認識してしまって、悲しくなる。
この本のよい点は、対談などであげられていた詩や小説が、一部掲載されていること。
いい構成だ。その本が読みたい!と思っても、手に入らない場合もあるし、その読みどころを語られた直後に、一番読みたくなるんだから。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2010年6月7日
- 読了日 : 2010年5月1日
- 本棚登録日 : 2010年5月1日
みんなの感想をみる