いや~ 面白かったな。
私の読書タイムは、通勤や仕事での電車の移動時間なんですが、
池井戸さんのこのような本があったら、電車に乗っている時間は全く苦にならないな。(夢中になって、乗り過ごさないように気をつけなくちゃ)
じり貧の社会人野球部の立て直しが前面の主題ではあるけれど、池井戸さんの作品なので、中堅企業に勤める男たちの誇りや意地、そして企業の生き残りのための攻防が、芯となる主題であり、期待を裏切らない。
従業員に対し会社は何を与えることができるのか、
従業員は給料のほかに何かの思いを会社に抱けるのか
これまでの作品と同様に、非情冷徹な奴らも出てくるが、
ありがちな悪役かと思われた人物に、会社に対する熱い思いを
秘めさせる池井戸さんの、人物造型も巧い。
野球部立て直しの物語と見ると、大道監督の描き方などに多少の物足りなさはあるけれど、企業小説として満足。
池井戸さんの本に共通する、読後のそう快感はたまりません。
一気読みでした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年6月1日
- 読了日 : 2012年5月31日
- 本棚登録日 : 2012年5月31日
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