燃えよ剣(上) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1972年6月1日発売)
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本棚登録 : 18111
感想 : 1646
5

司馬遼太郎さんは「坂の上の雲」を読んだ事があって、ちょっと私には難しくも感じるのですが、会話のシーンになると面白いんですよね。
でも難しく感じるので2巻?3巻?くらいまでしかまだ読めてなかったはず。
本作もブックオフで100円くらいで売ってたのをお買い得だぁ〜と何年も前に買った物…(笑)
映画が公開されるとの事で、観に行けるは分からないけど先に原作を…読むなら今じゃない!?と思い本棚から引っ張り出してきました。
挫折するかもしれん…との不安を胸に読み始めました。
なんせ歴史に疎いのです。
それはもう勉強し直した方が良いのでは?と思われるレベルで。
新撰組も辛うじて近藤勇、土方歳三、沖田総司が分かるくらいでした。
「でした」というのはゲームに新撰組が出てきて藤堂平助、原田左之助等も覚えたからです(笑)
その勢いもあって読み始めました。
やっぱり書き方は難しく感じる部分もあるし(特に説明してくれている部分)、何で昔の人の名前ってこんなに難しいのでしょう。
ヒプノシスマイクに混ざっても浮かないくらいには「いや読めんて」って名前もチラホラあります。
言葉も知らないのが出てくるので調べながら読み進めますが、それでも読了出来たのはやっぱり面白いからですね。
面白かったんです。今更、新撰組にハマりそうなくらいには。
土方さんと沖田さんの会話が凄く好きだし、「ふふっ」と思わず声に出して笑ったシーンもありました。
写真を撮る話なのですが、庭で隊士がざわめいていて土方さんが不思議に思っていたら、顔を真っ白に塗りたくった近藤さんが廊下を歩いて行って、それを見た土方さんが(野郎、とうとう気がくるいやがったか)と後を追いかけて行くシーンと、松本良順という方が地顔が黒かったので白粉を厚塗りし、感光をよくするため寺の大屋根に登らされ、長時間直立不動の姿勢を取らされた結果、それを見た町の人は「南京寺にあたらしい鬼瓦ができたと勘違いし、ぞろぞろ見物に来たという話。
想像したら凄く面白かったです(笑)
文庫で約500頁ありましたが、全然長く感じませんでした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2021年10月7日
読了日 : 2021年10月6日
本棚登録日 : 2021年10月7日

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