大河ドラマの影響か最上義光といえば原田芳雄で、悪役というイメージが付いていた。
書く人によってこれだけ人物像が変わるものかとビックリする。
実在の義光はこっちの方が近いみたいだけれど…。
(大河ドラマの方は悪く書かれ過ぎらしい)
人に恵まれ、自分を慕う人を信じた義光は最終的に57万石という太守にまで上り詰める。
しかし、家族運には恵まれなかった。
(娘は処刑、正室はそれによって自害。将来有望な長男は殺害…。)
娘を溺愛した義光にとってそれが1番耐えられなかったのかもしれない。ずっとそれを引きづっている。
メインである上杉との戦いは意外にあっさり描写だった様に思う。
最上義光が築きあげたものは息子の代で早くも崩れ去る。
なんて儚い事か。
しかし、城主が変わろうともそこに生きている人は変わらない。
その土地が栄えれば繁栄すればこの本の義光は本望なんだろうと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
和書
- 感想投稿日 : 2016年7月11日
- 読了日 : 2016年7月11日
- 本棚登録日 : 2016年7月11日
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