四日間の奇蹟 (宝島社文庫 347)

著者 :
  • 宝島社 (2004年1月1日発売)
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感想 : 817
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物語に惹き込まれ、残り4分の3はあっという間に読破しました。

登場人物が魅力的だなぁ。
真理子さん、いっぱいいっぱい大変なことがあって、
頑張ったところは認められずに、たったひとつのことで嫁の資格を剥奪され、
恨み嫉みを持つ自分に相対面しないよう、気持ちをプラス思考に転換させていたけど、
肉体の死を目前にしたとき本心が出ましたね。

それでいいと思いました。

人って良い感情ばかりじゃない。
知りたくなかった自分のドス黒い感情に愕然とするときもあるけど、
そういう経験があるからこそ、みんなのために尽くせるし、信頼されるんだと思います。

病室に施設のみーんなが一目見たいと押し寄せたのがその証ですね。
元旦那さん、その妹、さらにはそのご両親まで、
真理子さんのお人柄がよく表れていた最期でした。

"死"は避けられないことでしたが、前向きな未来を想像できる終わり方はとても良かったです(*^^*)
私も頑張らなきゃー!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年7月27日
読了日 : 2013年7月27日
本棚登録日 : 2013年7月27日

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