暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎 (2002年4月11日発売)
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本棚登録 : 16657
感想 : 1991

駅のホームが見える家に一人で暮らす途中失明のミチル。人付き合いが苦手で、職場でも孤立しているアキヒロ。ホームでの事故をキッカケに、アキヒロはミチルの家にそっと忍び込む。誰かの気配を感じながらも、気づかないふりをするミチル。

 不思議な労わりあうような関係が築かれていく。相手のことを知ると、不思議と怖くなくなる。理解できる気持ちが存在するから。相手が何者なのか理解できない時が一番怖くて、怖くて自分を守るために攻撃してしまう。でも、ミチルには見えない。とっさに逃げることができない。でも、だからって生きていたいと思ってるのか?もうこの先には恋愛も結婚出産も諦めた。なら、怖いものなんてある?

 人を信じるなんてしたことなかったアキヒロが、ミチルの優しさに触れていく。こんなに優しい物語があるのかと。思った矢先に鳥肌。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年7月11日
読了日 : 2022年7月11日
本棚登録日 : 2022年7月11日

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