アデライン・ボウマンは10年ごとに見た目や住む場所を変え、長く続く友達は盲目のピアニストだけだった。おばあちゃんになってしまった娘しか、正体を知る人はいない。
1908年に生まれ、ゴールデンゲートブリッジの建設事故で夫を失ったアデラインは、娘を迎えに行く途中珍しい雪で視界を遮られ、車で湖に転落、心停止した後、雷の直撃を受け、息を吹き返す。
その後、45歳になっても全く見た目が変わらない彼女を不審がった警察から逃げ、FBIに連れ去られそうになり、逃げる人生を送る事になってしまった。
ただ一度、本名を明かしたウィリアムとは彼がプロポーズしようとしている事に気付き、姿を消した。
107歳になっても、29歳だと偽るアデラインはジェニーとして、エリスという青年に出会い、共に歳をとる未来がないことに葛藤しながらも逃げ回る事をやめようと歩き出す。
何度かのデートの後、誘われて彼の実家に行くと、そこには50年振りのウィリアムがいた。彼はエリスの父親だった。
戸惑う彼にアデラインは母だと嘘をつくが、手の傷から全てが発覚し、アデラインはエリスの前から姿を消そうとするが、車で走り続けながら、もう逃げないと決めてUターンしようとした時、また事故に遭い、雪が降り、心停止するが、電気ショックによりまた彼女の時は動き始める。
ブレイク・ライブラリーの奥ゆかしく、昔のアメリカンな雰囲気がうまい。父と息子っていう偶然もいいストーリーだった。
突然、でもなく気づいたら不老、歳をとらない恐怖、何度も見送るペット、年老いていく娘、ファンタジックでロマンス溢れるお話だった。ハリソン・フォードもクドさが抜けていい感じのおじいちゃんだった。
- 感想投稿日 : 2016年4月23日
- 読了日 : 2016年4月23日
- 本棚登録日 : 2016年4月23日
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