夢十夜 他二篇 (ワイド版岩波文庫 280)

著者 :
  • 岩波書店 (2007年1月16日発売)
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本棚登録 : 249
感想 : 27
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漱石のショートショートの短編集。正直、全く何が言いたいのかわからなかった。ここまでよくわからず、心にぽっかり穴が空いて、打ちのめされてしまった小説は初めてである。

再読必死である。
さらに言うと、もう数年、数十年生きなければわからないのではないか、という気もする。阿刀田高が著書「短編小説のレシピ」で "完璧です。完全な宝石です。" と書いているが、うむ、そこまでの境地には一度読んだ位では達せられないようである。宝石というのならば、中勘助の「銀の匙」の方が適任であろう。

夢十夜は、十の夢の短編集である。冒頭、「こんな夢を見た。」の物語への引き込み力は凄かったが、前述の通りで、感想などえ言えぬのが恨めしい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年8月28日
読了日 : 2013年8月28日
本棚登録日 : 2013年8月28日

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