漱石のショートショートの短編集。正直、全く何が言いたいのかわからなかった。ここまでよくわからず、心にぽっかり穴が空いて、打ちのめされてしまった小説は初めてである。
再読必死である。
さらに言うと、もう数年、数十年生きなければわからないのではないか、という気もする。阿刀田高が著書「短編小説のレシピ」で "完璧です。完全な宝石です。" と書いているが、うむ、そこまでの境地には一度読んだ位では達せられないようである。宝石というのならば、中勘助の「銀の匙」の方が適任であろう。
夢十夜は、十の夢の短編集である。冒頭、「こんな夢を見た。」の物語への引き込み力は凄かったが、前述の通りで、感想などえ言えぬのが恨めしい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年8月28日
- 読了日 : 2013年8月28日
- 本棚登録日 : 2013年8月28日
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