博雅の巻だな。
「月琴姫」
いつもの晴明と博雅の役割が入れ替わったかのような会話。
晴明の語尾に!?がついているとなんだか不思議な心持ちがするな。
楽の精の心を射止めてしまうか。聞き取りはできるけれども話すことはできないか。
でも言葉がなくとも奏でることで通じ合うことができてしまうのかもしれないな。
「龍神祭」
天竺と京都がつながっていて、笛の音が届いてしまうなんて
雄大な話だな。神々をも踊らせてしまう博雅の笛。
聴いてみたいな。
「無呪」(むしゅ)
混沌って「荘子」にも出てくる古い言葉なのか。
何ものでもなく何ものでもあるものを祀るって
昔の人の方が柔軟だったんだろうか。
「蚯蚓法師」(みみずくほうし)
昔の人は虹を見ていろいろなことを想像していたんだな。
理科以前の虹、小さい子には何に見えているんだろうな。
慌てて作られた虹を少し見てみたいな。
「食客下郎」(しょっかくげろう)
テンポの良い三人?組だな。また出てくることもあるのだろうか。
「魔鬼物小僧」(まきものこぞう)
健気だ。かなしい。そんなことのためになくなってしまったなんて
やるせない。
「浄蔵恋始末」
相手の女性も気持ちが残っていてよかったな。
もう別に想う人がいたら目も当てられない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
短編集
- 感想投稿日 : 2021年12月13日
- 読了日 : 2021年12月13日
- 本棚登録日 : 2021年12月13日
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