メタモルフォシス

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  • 新潮社 (2014年7月31日発売)
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感想 : 41
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『メタモルフォシス』
証券会社に勤めるSM愛好家サトウが富士の樹海まで追い続けたマゾヒストの境地。

『トーキョーの調教』
中堅アナウンサーカトウが目覚めるSMの世界。指名する女王様は自身のアナウンス教室の生徒。

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性欲は人間の三大欲求のひとつだ。ただ、ここでの性欲は生殖に関わる性ではなく、SMプレイの性。マゾヒスト達の嗜好における性欲の話。
金を払って女王様に調教してもらうプレイ。誰にも迷惑かけてないし(野外露出は公然わいせつだけど)、誰も傷つけなくて(自分のことは傷つけるけど)、偏見を持たずに見れば紳士的な嗜好なのかもしれない。

死んでもいいくらいに好きなことを見つけられた人生なら、それは幸せな人生だといえる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 羽田圭介
感想投稿日 : 2019年6月21日
読了日 : 2019年6月17日
本棚登録日 : 2019年6月17日

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