グローバル化によって生じた「危機」を、哲学者たちがどうとらえているのかが分かる本。
現代日本にそこはかとなく漂う不安感・危機感を、「知」「ことば」「いのち」「戦争」の4つに分類し、12名の哲学者がそれぞれの専門分野のトピックスを使って説いている。
「危機」がなぜ生じたかという私なりの感想は、それぞれの危機が向かうベクトルが「平和」な時代とは違う方向動き出しているからなのではないか? という事だ。
特に「ことば」に関して言えば、日本人同士であっても万人に共通でなくなっているのではないか?
だからこそ確かな過去の偉人たちの足跡を振り返りつつ、自分の立ち位置を説明し、これからを論ずる哲学的な語り口が、より一層必要とされていくのではないか? そんな気がした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
吾唯足知
- 感想投稿日 : 2015年11月19日
- 読了日 : 2015年11月18日
- 本棚登録日 : 2015年11月19日
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