あるある大事典から始まる(この本には書かれていないけれども、STAP報道をめぐる手のひ ら返しを含め)、エセ科学を検証もなしにメディアで紹介されることとと、その信用性に ついてこれでもか!と力説した本。
言ってることは確かにそうなんだろうなぁと思うのだけれども、イマイチ観点に中立性がないと いうか「今のメディアは間違ってる!」という姿勢が透けて見えるような気がするのが個 人的な感想。
この著者もかつては同じような立場でメディアに居たわけで、それを反省しているとは書いてい るけれど、では、今の姿勢が正しいといえるのだろうか?
方向は違っても「正しさ」を主軸に置くと、ちょっと息苦しい感がある。
瀉血をすることが科学的(?)に正しいと思われていた時代もあるわけで、未来から見れば、 STAP細胞があって、エセ科学と呼ばれるものも正しい可能性すらある。
この本に書かれていることも絶対ではない。けれど、受けては自分に対して問い続けるのをやめ てはいけないと思った。
読書状況:読み終わった
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教養
- 感想投稿日 : 2015年11月9日
- 読了日 : 2015年11月9日
- 本棚登録日 : 2015年11月9日
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