カラーひよことコーヒー豆

著者 :
  • 小学館 (2009年11月26日発売)
3.58
  • (39)
  • (103)
  • (108)
  • (19)
  • (2)
本棚登録 : 628
感想 : 129
4

小川さんは「猫を抱いて象と泳ぐ」でその小説世界を堪能させてもらったけれど、エッセイはまた違った印象でこちらもとても良かった。

『Domani』に連載されていたものだからか、働く人や女性に対する応援のようなものが多かったように思う。
そしてなんだか泣けてきたりもしたのだ。

自分が年を重ねるにしたがって人をいとおしく思う気持ちが強くなっていく気がする。
人がそれぞれの生きている場で自分の務めをはたし毎日を暮らしている、そのことを思うと胸がいっぱいになる。

様々な場面でのそうした人達をみつめ優しくそっと応援してくれる小川さんの言葉が心に沁みる。
心が柔らかになっていく気がする。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2012年に読んだ本
感想投稿日 : 2012年9月13日
読了日 : 2012年9月13日
本棚登録日 : 2012年9月13日

みんなの感想をみる

コメント 2件

たまもひさんのコメント
2012/09/14

いやあ、今回もそよかぜさんの感想にはうんうんとうなずくことしきり。年々自分の嗜好が固まってきて、気に入らないことの多いうるさ型になってきてるんじゃないかなあと思うその一方で、人の生きる姿がけなげに思えて仕方がなくて、ちょっとしたことでジーンとしたりすることも多くなっている気がするのです。

そんなことに気づくのも本のおかげのように思います。本はいいですねえ。

そよかぜさんのコメント
2012/09/15

たまもひさん、本の中にある様々な人生や物の考え方、感じ方からハッとすることがよくあります。
私自身の人生の中で経験し感じえたものと呼応したりするとこんどは涙です。
そしてそんな本についてこうしてお話できる
ことも大変幸せなことだと思っています。
読書の秋、目をいたわりながら(ヤレヤレ)楽しみましょう。

ツイートする