もう一人のチャーリイ・ゴードン (ハヤカワ文庫 JA カ 2-12 ノスタルジ-篇 梶尾真治短篇傑作選)
- 早川書房 (2003年8月1日発売)
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感想 : 7件
タイトルに惹かれて借りることにした。
オープニングは「もう一人のチャーリイ・ゴードン」。想定通りのストーリーに想定通りの結末。もう一歩進んだオチがほしかったなぁ。悲哀さはあるんだけれど。でも、最終話に通じるプロローグとしては良いお話だ。
次にゴロがいい「芦屋家の崩壊」。これ気に入った。下手に人間が中心ではないところが良い。いい味だ。そしてオチが面白い「地球屋十七代目天翔けノア」。もっとも面白いというだけかもしれないが。
それから少し意味がわかりにくい「夢の神々結社」。本当にわからない。さらにおもしろさが感じられない「清太郎出初式」。この辺でがっかりするんだが、最終話「百光年ハネムーン」はとても良い。ハッピーエンドもさることながら、100光年先にワープして、そこから地球を見ると100年前の姿が見えるというあたりとても良い。しかもそれで、オープニングの科学者が改心して・・・。いい話だ。これお気に入り。
ということで、ライトな感じだが一気に読めた楽しい作品集だ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ファンタジー
- 感想投稿日 : 2012年5月14日
- 読了日 : 2012年5月15日
- 本棚登録日 : 2012年5月15日
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