福井節炸裂!! 中年刑事と少年兵器のペアが、DAIS と交錯しながら国家を、自らの魂を守る。
わくわくしながら読むから、分厚いハードカバー二冊の長編も苦ではない。くどいほどの説明を合間に挟みながら、徐々に背景と人間関係が明らかになってくる。
その頃にはもう主人公コンビに感情移入してしまい、多少の粗が見えなくなっている。
つまり、いつものパターンである。これを是とするか非とするかは考えようだけれど、今回の主役はダークヒーロー如月行とはまったく違う人間らしい弱さを持つ男。その弱さゆえテログループからはずされ、そしてそのテロと戦う。テロは彼に何を期待しているのか。その辺が一番の見所だ。
この主役の生々しさと、いつもより活躍する中年警部補がいい。カッコよさは薄らぐものの、はるかにドラマチックな小説に脱帽。長すぎる部分をカットすればなお良いと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
フィクション
- 感想投稿日 : 2011年9月3日
- 読了日 : 2010年11月23日
- 本棚登録日 : 2011年9月3日
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