貴族探偵 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2013年10月18日発売)
3.18
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本棚登録 : 2104
感想 : 195
2

自称「貴族」で趣味は「探偵」という謎の男が、
コネと召使いを駆使して事件を解決!
斬新かつ精緻なトリックと過去に例のない強烈なキャラクターが融合した、
奇跡の本格ミステリ集。
(amazon内容紹介)

単刀直入に言うなら、麻耶雄嵩の他の小説を読んだほうが良い。
メルカトルシリーズとか。

月9のドラマになったらしいけれども、
正直なぜこの小説をドラマ化したのかも良くわからない。

設定は奇抜だけれども筆者のしっかりとした文体と、
内容に合ってなさすぎて、
貴族探偵の「推理しない」という設定が全く必要ないものに感じて仕方ない。
これが「謎解きはディナーの後で」位の軽快さだったら面白かったかもしれないと感じた。

ただ内容に関しては麻耶雄嵩!という色が短編ながらしっかり。
「こうもり」が、おお、と嬉しい出来だったので☆2

しかしドラマを見ていないので何とも言えないけれども、
これを機にミステリへ!というにはちょっと読みにくい気もします。

個人的に、位置づけのわからない一冊。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年7月15日
読了日 : 2017年7月15日
本棚登録日 : 2017年7月15日

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