逆ソクラテス: ピグマリオン効果、俗に言う教師期待効果の話。 教師に期待されない草壁くんと、転校生の安斎くんと、そのことを思い出しながら語る主人公の話。 短編なだけあって大きな事件が起きるわけではないが、伊坂さんらしい物語運びに感動。 自分も教師として子どもに期待したいし、見下す雰囲気を作りたくはないなと感じた。 きっとこんな子はリアルにいないだろうけど、そんなのは関係ない。 短編で伝えたいことがしっかり、しかも面白く伝わってくるのはいいね。「ぼくはそうは思わないな」 使っていきたいね。 心の中でもいいから、受け入れちゃダメなことは受け入れないんだ。
下野原光一くんについて:どこから来たのか。不思議な光一くんのお話。
四本のラケット:中学生男子のテニス部の話。グーパーじゃんけん。 短いけどすっきり。
正直な子ども:小学2年生のデブの栄と転校生の話。両親が教師で学校ではオネエキャラで変なことをしちゃう転校生。 家庭のねじれが学校で出るねって話??
飛ぶ少年: ケガでバスケを挫折して心を閉ざした高校生のお話。(きっとイケメン!そしてそこはかとなくエロい) 短いし、根底には仄暗さがあるのに、絶妙なエロさと少年の歯痒さがまぜこぜになって、読みながら硬くなるようなステキな読書体験でした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年7月9日
- 読了日 : 2017年7月9日
- 本棚登録日 : 2017年7月9日
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