すべてがFになる (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社 (1996年4月3日発売)
3.81
  • (531)
  • (414)
  • (742)
  • (43)
  • (12)
本棚登録 : 3239
感想 : 508
5

「貴女に残された時間はあと十七ふんと四十秒よ」
十四歳のとき両親殺害の罪に問われ、外界との交流を拒んで孤島の研究施設に閉じこもった天才工学博士、間 真賀田四季。教え子の西之園萌絵とともに、島を訪ねたN大学工学部助教授、犀川創平は一週間、外部との交信を断っていた博士の部屋に入ろうとした。ーーーーー



静かに進んでいく謎解きとストーリーに引き込まれた。キャラクターもしっかりしているのにミステリ部分に介入してこないので雑念なく没頭できる。最近読んだ本が逆にキャラクターありきの推理物だったのでその真逆な感じがちょうど良かった。古い作品にはその時のトレンドが盛り込まれているのでタイムスリップした感も良い。山根さんはいいキャラだったなあ。固体と液体の話も面白かった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 作家 - 森博嗣
感想投稿日 : 2021年9月11日
読了日 : 2021年9月11日
本棚登録日 : 2010年1月17日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする