『喉がかれるまで何度でも言おう。社会科学で仮説の命運を握るのは伝染するかどうかだ。正しいかどうかじゃない。
ガウス流で修行を積んだファイナンスの教授たちがビジネススクールとMBAの授業を占拠して、アメリカだけでも毎年10万人近い学生を、片っ端からインチキポートフォリオ理論で洗脳して世の中にばら撒いていると、私は後になって知った。実証的な観察結果をいくら積み重ねても伝染病は止められない。』
(上)でブラック・スワンの概念を説明しきってしまっているので、あとはおまけの感じかな。でも、一つ一つ、私たちが依拠する判断の根拠を解体して行く知的論考は面白い。
素晴らしい作品。素晴らしいけど、これを読み終わったら、いつも通りの日常に戻ってしまうんだろうなぁ〜。
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- 感想投稿日 : 2018年8月11日
- 読了日 : 2018年8月11日
- 本棚登録日 : 2018年8月11日
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