小川ファンなので冷静に星がつけられません。
亡くなった恋人をたどる心の旅のお話です。物語が始まった時に既に恋人は亡くなっていて不在です。不在だからこその存在感は小川さんの作風の特徴であり、一貫しているので心地よく読みました。
取り留めもないと言えば取り留めもないと思うのですが、だからこその哀しみを感じます。
恋人の仕事が調香師というのもこの物語にぴったりで、香りは目に見えないけれど香りというものの背景には必ず思い出があるのだと思う。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年6月2日
- 読了日 : 2020年5月9日
- 本棚登録日 : 2020年4月30日
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