『宇宙クリケット大戦争』についてです。ダグラス・アダムス著『銀河ヒッチハイク・ガイド』シリーズの第三作目です。<br>
アダムスはもともとこの巻で完結のつもりだったようですが、その後、もろもろの事情により第4作・第5作が作成されたわけですね。<br>
それはさておき、この本のお話。<br>
ふざけた邦題がついていますが、原題は"Life,The Universe and Everything"で、直訳すれば『生命、宇宙そして全て』かと思ったのですが、後に触れるGOOGLEの計算機能からすると『人生、宇宙、すべての答え』、河出文庫版によれば『生命、宇宙そのほかもろもろ』という意味で、要するに『銀河ヒッチハイク・ガイド』から出ている壮大な問題(answer to life the universe and everything)ですね。<br>
タイトル的な響きからいうと、邦題はイマイチな感じがするのですが、この本の内容を最も端的に表しているのはどっちかといえば原題ではなく邦題です。これまでの流れとはあんまり関係なくクリケットにまつわる話が延々と展開されるのですなw<br>
正直にいえば1巻、2巻ほど強力な笑いはなかったのですが、これはこれで面白かったです。不老不死に飽きた男のエピソードや、ある理由でアーサー・デントを憎悪する延々と輪廻転生する生物のエピソード、マーヴィンのなんともいえない大活躍、真実しか話せなくなった男のエピソードなど、いずれもかなり面白かったです。<br>
ただ、これで三部作の最終と言われてもなんとなく納得がいかないものを感じさせるところがありました。直接的に1巻、2巻とかかわっているのは、エピローグだけでしたしね^^;<br>
いずれにしても、全体的にみればなかなか面白い作品でした^^<br>
ちなみに、GOOGLEに計算機能があることはよく知られていると思いますが、answer to life the universe and everythingもきちんと計算してくれます。answer to life the universe and everythingをコピペしてGOOGLEで検索してみる、あるいは「人生、宇宙、すべての答え」を検索してみると・・・^^<br>
- 感想投稿日 : 2007年8月4日
- 読了日 : 2011年3月1日
- 本棚登録日 : 2007年8月4日
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