随分前に見たけどかなり好きな作品なので
改めてレビューを(笑)
プライベートでもかき氷マスターである(笑)
蒼井優のかき氷職人っぷりは必見です(^O^)
成り行きで前科持ちになり人を信じられなくなった主人公の佐藤鈴子が、
世間の目からただ逃げるため、
自分探しをしないために(笑)、
百万円貯めては住まいを転々とする生活を始めていきます。
海の家でのかき氷作りに始まり、
農家での桃の収穫のお手伝い、
都会に戻っての花屋の仕事。
どこにいてもそこが自分の居場所だとは思えなくて、
ここではないどこかで新しい生活を始められたら…
誰もが一度は考えたことがある願望です。
自分も10代の頃から放浪癖がある根無し草なので、
その感覚は分かるんですよね(^_^;)
旅をして分かったことは、
自分一人では自分のことは何ひとつ分からないということ。
自分自身がなんなのかを知り
自分の欲望を教えてくれるのは、人と出会う旅だけです。
人との出会いだけが、唯一自分を成長させてくれる。
森山未來扮する花屋の同僚と
戸惑いながら手を繋ぎ家へ向かうシーンや、
ベランダのネギを見て笑って
そっとキスをするシーンには誰もがキュン死に必至だろうし(笑)、
『人は出会うために 別れるのだ』 というセリフには ハッとさせられました(>_<)
転々とする姉とは対照的に、
執拗なイジメにあいながらも姉との約束を守るため、
逃げずに踏み止まって戦う弟の姿にも、 激しく心動かされたなぁ~(泣)
(想像力のかけらもない教師が本当に腹立たしかった)
重たい荷物を引きずり、
希望を胸にドーナツを頬張り歩く名シーンと、
いつまでも余韻の残る
ニアミスのラストが本当に良かった(^_^)v
クラムボンの原田郁子ちゃんの歌う、 『やわらかくて きもちいい風』がまた
映画の世界観にピッタンコで最後に泣かせてくれます(ToT)
きっと哀しみを知ることが
大人になるということ。
別れを知ることによって
人は儚さを知り、愛することの意味に気付く。
大事なのはどんな道を歩くかではなく、
どう歩くか。
誰と生きるかを自分で選びとること。
いい女、いい男になった二人(姉弟)に
またいつか会いたいなぁ〜
(それにしても全く歳をとらない蒼井優って違う意味でスゴい!笑)
- 感想投稿日 : 2014年9月28日
- 読了日 : 2014年9月28日
- 本棚登録日 : 2014年9月28日
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