元従順な大型わんこだった警視庁公安所属の大槍×その上司でキャリア警視正の咲良。
美人の咲良に可愛がられていた理由が、殉職した彼の想い人に瓜二つだったからという事実を知った大槍が、3年後にヤンデレに豹変して再び現れるという、再会陵辱もの。さすが水戸泉センセとうならせる濡れ場の数々でした。
ストーリーなんかどっかに吹っ飛んじゃって、ひたすらエロシーンに目が釘づけ状態でした。ベテランの描写力に思わず引き込まれます。生々しい擬音と、ハードな言葉責めと、悶える声はセンセならでは。
大槍は鬼畜なヤンデレに見せているけれど、実はとても咲良のことを愛しているのがわかります。どっちかというと、酷いのは咲良の方なんじゃないかと。無自覚なんだけど、手酷く大槍を傷つけてしまっているんです。ちゃんと大槍のことを大事に思っているのに、よかれと思ったことがすべて裏目に出てしまい、結局ひどく恨まれちゃってます。
かと思ったら、案外ラブラブな展開もあったりで、読者としてはどうなってるの?と疑問に思う展開もあるんですよね。Hになると咲良は意外に淫乱ちゃんで口では嫌がりながらも、体は喜んでるかんじ。
愛してるからこそ互いに傷ついて、それでも執着してしまうめんどくさい二人です。特に大槍は歪んでいますね。事件の真相を突き止めて真相を闇に葬った大槍。身代わりにされた過去を打ち砕くために画策する彼の姿に傷の深さを感じました。
咲良が自分だけを想い、見つめるように徹底しています。
欲を言えば、3年前の二人の出会いも詳しく知りたかったですね。あまりにもエロの分量が多すぎて、肝心な心情の変化があまり描かれていなかったのがもったいない。いいストーリーだったので、そこをもっと知ることによって萌えが増量したはずです。
歯がゆい気持ちになりました。
エロ的には大満足。亜樹良のりかずセンセのイラストも扇情的でエロい…
帯のアオリに「エリートが鬼畜な部下に毎日陵辱され…!汁だく、挿入、激しすぎる交わり!!」って、めちゃくちゃ本屋で買いにくいこと書いてあるんですが、内容はそれに負けていません。
- 感想投稿日 : 2012年9月26日
- 読了日 : 2012年9月26日
- 本棚登録日 : 2012年9月26日
みんなの感想をみる