「バレー部のほうが、毎日同じことの繰り返しじゃないですか。文芸部は何一つ同じことをしていない。僕は毎日違う言葉をはぐくんでいる」
バレーボール一筋だった主人公が、バレーから離れて教師になり、文芸部の顧問になる話。
前半主人公が読書に励む唯一の部員に対して思うことが、あーきっと私は周りからこう思われてるんだろうな!って十代の頃に被害妄想してた内容とほぼ同じで胸が苦しかったけれども、多分筆者もこちら側で、彼女の過去の被害妄想を綴ったのだろうから、そりゃあ刺さりもする。
実際のところ、周囲はこちらを気にもしてなかったろうと今になれば思うのだけど、まあ妄想だったにしろ現実だったにしろ、冒頭で引用した部員の言葉は過去と現在の私の救いになる。(もちろん、運動部を悪く言いたいわけではない。あくまで対私)
物語は少々都合が良すぎるものの、周囲の男性陣のキャラクターが良く、文章も読みやすかった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2015年11月11日
- 読了日 : 2015年11月11日
- 本棚登録日 : 2015年10月4日
みんなの感想をみる