「夜のさいころ」が個人的にはとてもよかった。淡々として、静かな印象の中、夜とさいころの対比を花火と喩える。時折、淀みかける箇所があるが、全体的に清らかで、描写も美しい。
心に強く残ったのは「子供一人」。妊娠によって、夫婦に吹き荒れる嵐は出産とともに、去っていく。その嵐に読者も巻き込まれ、凄まじいあのエネルギーはどこへ消えてしまったのかと、読後はぽかんとしてしまう。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年1月25日
- 読了日 : 2020年1月25日
- 本棚登録日 : 2020年1月25日
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