1973年のピンボール (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2004年11月15日発売)
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(図書館)

鼠シリーズにおいても2作目。
大学を出て社会人になった僕(24歳)と鼠の物語が交互に語られる。

ルーティンで働く僕は僕でこんな人生でいいのか悩み、大学中退以降社会からドロップアウトしたままで25になった鼠も同じように感じている。

大学生の頃に夢中になったピンボール台に急に会いたくなる、というのがタイトルのエピソードである。そして再開した彼女(ピンボール台=学生時代の自分)に別れを告げる。
好むと好まざるとに関わらず、人生を歩み続けるしかないのだ。

まぁ、若い頃にありがちな悩み……。
とはいえ答えがあるものではないので、今の春樹氏がどう考えるかはちょっと興味があるなぁ。

あと、双子は実在しているの?これは僕の作り話(妄想)かなーって感じた。(実在だとちょっと有り得なさ過ぎて恥ずかしくなる。)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年11月4日
読了日 : 2023年11月4日
本棚登録日 : 2023年11月4日

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