第17回直木賞に推されるが辞退した50年以上前の作品。
武家の定めの中で、夫・子・主人のために生き、ひたむきな心と清々しいまでの強靱さと美しさを持った女性の姿を描いた短編作品群。
無駄や主題からはずれた描写ができない30ページ程度の短編で、ひとつの物語を完結させ感動させる手法は、あらためて他に類を見ない見事さ。
本人は直木賞やいろいろな文学賞を辞退していて、「山本周五郎賞」がひとつの大きな評価になっているのも矛盾だが、山本周五郎自体が望んでいたかどうかは。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史:戦国江戸
- 感想投稿日 : 2012年7月14日
- 読了日 : 2012年7月14日
- 本棚登録日 : 2012年7月14日
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