フィンガーボウルの話のつづき (新潮文庫 よ 29-1)

著者 :
  • 新潮社 (2007年7月1日発売)
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本棚登録 : 665
感想 : 69
5

無性に読みたくなって再読。たぶん四読目くらい。
隅々まで大好きな短篇集。

「世界の果て」と呼ばれている食堂の話から始まり、食堂の物語のしっぽをつかもうともがいている吉田君の話から、サンドイッチマンの叔父さんの話になり…、全く違う話に移っているようでいて実はどんどん奥に誘い込まれているような感覚。
もうどんどん引き込まれてしまう。
心地よくて肩の力が抜けてくるのが分かる。
あぁ、なんて幸せなんだろうと思いながら本を閉じた。
すぐにまた最初から読みたくなってしまってパラパラとめくってしまう。

今度は無性にホワイト・アルバムが聴きたくなってしまった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 永久保存
感想投稿日 : 2012年6月23日
読了日 : 2012年6月23日
本棚登録日 : 2012年6月23日

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コメント 6件

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2012/06/25

クラフト・エヴィング商會の作品は好きで眺めているのですが、吉田篤弘だけの作品は読んだコトが無いんです。
「それからはスープのことばかり考えて暮らした」「つむじ風食堂の夜」は、タイトルが素敵なので気になっているのですが、
「フィンガーボウルの話のつづき」も良いなぁ~(「フィンガーボウルの話」がある訳じゃないんですよね)。

takanatsuさんのコメント
2012/06/25

「(「フィンガーボウルの話」がある訳じゃないんですよね)」
「フィンガーボウルの話」があって、その続編ということではありません。
「それからはスープのことばかり考えて暮らした」「つむじ風食堂の夜」もとても好きです。
クラフト・エヴィング商會がお好きならきっと気に入っていただけると思います!

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2012/06/25

「その続編ということではありません」
ですよねぇ~
このタイトル。クラフト・エヴィング商會っぽいですよね(って片割れだから当然か)。

takanatsuさんのコメント
2012/06/26

「クラフト・エヴィング商會っぽいですよね」
はい!いいですよねぇ…。もう大好きです。

円軌道の外さんのコメント
2012/06/28


コメントとお気に入りポチ
ありがとうございました(^O^)


わぁ〜
自分も吉田さんの小説は
もう無条件に好きです(笑)

小難しいことなんて話してないし、
日常のありふれた話なんだけど

必ずここではないどこかへ
一瞬にして連れてってくれるし、

いつまでも浸っていたくなるほど
心地いいんですよね♪


だけどこの小説は
『読んでみたい小説リスト』に
書いたままで
まだ読んでなかったんで、
近いうちに
必ずGETしたいと思ってます(笑)(*^o^*)


てか、ホワイトアルバムって
ビートルズのアレかな?(笑)

takanatsuさんのコメント
2012/06/29

はい。ビートルズのアレです(笑)

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