零崎軋識の人間ノック (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社 (2006年11月8日発売)
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本棚登録 : 4016
感想 : 315
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零崎一賊を描く待望の戯言シリーズ外伝新作。

今回のメインは『愚神礼賛』(シームレスバイアス)の零崎軋識なんだけど見事なまでに影が薄い。強いて言えばMっぷりが目立つぐらいか。

とはいえ、その分脇役が豪華。

磨きがかかった変態ぶりの双識(妹へのこだわりは人間試験につながってるわけね)、いーちゃんに出会う前の人識、大切なものを失ってしまった子荻ちゃん、他にもあんな人やこんな人なども登場、そしてやはり最後はあの人の登場で豪快に幕がおります。

とまあ、戯言シリーズのファンなら文句なく楽しめる一冊、いやほんと面白かったです。

ちなみに一番印象に残ったのは石凪萌太が夢について語るところ

いつか、あの不愉快な連中を出し抜いて、妹を連れて旅に出るんですよ、家族を探してね。心で繋がりあえる、そんな人達を求めて、そして、一つ屋根の下で暮らすんです。家族はいつも、一緒だから

切ないよなあ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ライトノベル
感想投稿日 : 2013年7月9日
読了日 : 2006年12月3日
本棚登録日 : 2013年7月9日

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