青いリボン (小学館文庫 お 27-4)

著者 :
  • 小学館 (2011年12月6日発売)
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感想 : 18
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離婚調停中の両親を持つ高校二年生の依子の物語。
父は福岡に赴任中、母親と暮らしていたが、母親も上海に長期出張することになる。
北海道にある母親の実家へ行けと言われ、途方に暮れる依子に、「うちに来る?」と住みかを提供してくれたのは友だちの梢。

両親共働きで子供一人の依子の家は、おしゃれなマンション。
梢の家は、祖父母・両親・子ども三人でにぎやか。
以前は居候も絶えなかったという。
あまりの『家庭』の姿の違いにおどろく依子だが、割とすぐに馴染んでいく。

しかし、立派に仕事をしているにもかかわらず、驚くほど幼稚で身勝手な両親だ。
(特に、幼稚な父親は嫌だな)
それに対して、依子は醒めているというか大人と言うか。

淡々と進む、いつもの大島真寿美の、少女の成長小説。
透明感がある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年11月14日
読了日 : 2015年11月14日
本棚登録日 : 2015年11月14日

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