嗤う伊右衛門

著者 :
  • 中央公論新社 (1997年6月1日発売)
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本棚登録 : 1216
感想 : 153

1997年中央公論社発行の単行本。暑い夏だから怪談をと考えたが、怪談を元ネタにしているが作者による再構成したものだった。最終場を除いて、理屈が通っていると考えようとすれば通っているともいえる。だが、それも最終場面へ導くための序章と考えると恐ろしい。ある意味最終場は周囲がなんとかしよう、しようとするほど泥沼のように堕ちていく二人に対する救いのようなものか。映画をテレビでラストのみ見た覚えがあるが、美しく描かれていた記憶がある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年8月22日
読了日 : 2020年8月17日
本棚登録日 : 2020年8月22日

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