芥川が旧制高校の英語副読本として編んだアンソロジー掲載作から精選した、新訳による短編集。芥川による翻訳作品や芥川作品の掲載もあり、読みごたえがありました。
掲載作は、すでによく知られている作家のものから初訳のものまで幅広く、とても面白く読みました。当時の英米作品から編まれているためか、大戦に絡んだ幽霊譚が多い印象でした。いま読んでも面白く読めるというのは、本書のために掲載作をさらに精選されたためか、芥川の審美眼が時代に左右されないためか、新訳という形態になり読みやすくなっているのか、そもそも怪異・幻想譚という縛りがわたしの好みだからなのか。楽しい読書でした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
翻訳小説
- 感想投稿日 : 2019年9月22日
- 読了日 : 2019年9月22日
- 本棚登録日 : 2019年9月22日
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