民事介入暴力を扱った映画ですが、この映画の公開直後、伊丹監督が暴力団に襲われ重傷を負ったという事件が世間では有名ですね。
確かに無茶苦茶リアルというか、民事介入暴力のやり口や対処法が分かりやすく描かれていて、だからこそ実際に襲われたのかな、と思いました。
(ストーリー)
ホテル、ロイヤルコートは、ヤクザの逗留に悩まされていた。
そこで、総支配人はヤクザ排除を決心し、経理マンの鈴木とベルボーイの若杉をヤクザ担当に任命する。
しかし、素人の悲しさ、ヤクザに脅え、いいように金を取られてしまう。
ヤクザになめられ、更に悪化する状況を打破するため、ホテルは民事介入暴力、すなわちミンボー専門の女弁護士・井上まひるを雇う。
まひるの的確な対応によって、ヤクザ対策は功を奏し、鈴木と若杉も、徐々に成長していく。
しかし、ある日、ゴルフ中に会った入内島という男に、総支配人が嵌められ、ホテルの存続問題にまで発展した。
遂に、ホテル側もヤクザと正面から戦う決断を下すが、まひるがヤクザに刺されてしまう。
代わりに、成長した鈴木・若杉が中心となり、遂にヤクザに打ち勝つのだった。
それにしても、中尾彬さんや伊東四郎さんは、ヤクザがピッタリですね・・・って、変な意味じゃないです、凄くハマってるというか、迫真の演技というんでしょうか、怖かったです。
それと、ヤクザ担当になりたての頃の鈴木&若杉の怯えた顔や口の震え方も(笑)
なんか観てて、可哀想というか、心中、お察しします、という気分になりました。
気分といえば、映画というよりも、面白いレクチャー番組を観ているような気分にもなりました。
伊丹監督自身、ミンボーの横行に警鐘をならし、その効果的な対策を一般に普及させるために制作したそうなので、あながち、的外れでは無いのかも。
- 感想投稿日 : 2008年12月29日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2008年12月29日
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