プリズンホテル 2 秋 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2001年7月19日発売)
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本棚登録 : 4469
感想 : 377
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H30.12.12 読了。

・木戸仲蔵オーナーや番頭の黒田や「任侠エレジー」の真野みすずなど、個性派キャラ達が生き生きとしていて、面白かった。この世界観は心地良いですね。

・「俺にかまわず、お客人を精いっぱいもてなしたってくれ。何のわけへだてもするんじゃねえぞ。幸不幸、貧乏金持、老若男女、渡世の内外、みなひっくるめて面倒みたれ。」
・「人相風体が決してその人間の本質を語らぬことを、このホテルに赴任して以来思い知らされていた。」
・「弱く優しい人間はそれをかばうためにいつも顔をしかめ、肩をいからせている。凶悪で粗暴な人間ほど、己れの本性を隠すためにことさら紳士を装う。えてして、そんなものだ。」
・「苦労てえのはよ、しょせんてめえひとりでしょって行かにゃならねえんだな。」
・「何が何でもそれを息子から取り上げようとした自分に比べ、それの魅力と本質とを語った黒田は何と聡明な人間なのだろう。これこそ極道の訓えだ。」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 作家名
感想投稿日 : 2018年12月13日
読了日 : 2018年12月12日
本棚登録日 : 2018年2月23日

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