H30.12.12 読了。
・木戸仲蔵オーナーや番頭の黒田や「任侠エレジー」の真野みすずなど、個性派キャラ達が生き生きとしていて、面白かった。この世界観は心地良いですね。
・「俺にかまわず、お客人を精いっぱいもてなしたってくれ。何のわけへだてもするんじゃねえぞ。幸不幸、貧乏金持、老若男女、渡世の内外、みなひっくるめて面倒みたれ。」
・「人相風体が決してその人間の本質を語らぬことを、このホテルに赴任して以来思い知らされていた。」
・「弱く優しい人間はそれをかばうためにいつも顔をしかめ、肩をいからせている。凶悪で粗暴な人間ほど、己れの本性を隠すためにことさら紳士を装う。えてして、そんなものだ。」
・「苦労てえのはよ、しょせんてめえひとりでしょって行かにゃならねえんだな。」
・「何が何でもそれを息子から取り上げようとした自分に比べ、それの魅力と本質とを語った黒田は何と聡明な人間なのだろう。これこそ極道の訓えだ。」
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2018年12月13日
- 読了日 : 2018年12月12日
- 本棚登録日 : 2018年2月23日
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