R2.6.23 読了。
失恋、死別、倒産、親の過剰な監視、仕事の激務、育児ノイローゼなどから、絶望の只中にある3人がどのようにして、絶望の淵に立たされたのかの生い立ちはただただ読むのが辛かった。この3人の絶望エピソードがラストの展開へとつながっていく感じが良かった。
クジラの湾がある町で出会ったおばあさんの「あなたはあなたの好きなことをするために生まれてきたんだよ。」「私はあなたの味方だから。」という言葉は感動した。
そして生、死、命について考えさせてくれた作品だからこそ、「絶対に死ぬなよ。生きているだけでいいんだ。」という言葉は、心に刻み込んでおきたい。
ラストは良い意味で私の予想を裏切ってくれて良かった。
窪美澄さんの他の作品も読んでみたい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年6月24日
- 読了日 : 2020年6月23日
- 本棚登録日 : 2020年3月1日
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