廣木隆一監督、荒井晴彦脚本、絲山秋子原作、2006年作。寺島しのぶ、豊川悦司、松岡俊介、妻夫木聡出演。
<あらすじ(ネタバレ)>
35歳、独身、早大政経卒で一流企業の総合職として働いていた橘優子(寺島しのぶ)が、親、恋人、友の死により躁鬱病になり、蒲田で気ままなやわらかい生活を送る。その中で、いとこの橘祥一(豊悦。優子が関係を持った最初の男でもある)が妻子を福岡に置いて蒲田に現れ、病気の優子の世話を焼き、優子の中でも祥一の存在は大きくなっていく。最近知り合ったエロ建築家、区議らが、それぞれの生活を楽しむ様子を知った優子は、帰郷した祥一に逢いに行こうとした矢先、祥一の父から息子の事故死を知らされ、1人、銭湯の湯船で涙にくれる話。
<コメント>
・なんだかダラダラした映画。シーンの展開、もう少し整理できるんじゃないか。
•躁鬱の女性と親しかったことがあるので、それを思い出しながらみた。あれだと鬱としてはおとなしいほう。もっとめちゃくちゃなこと言われたけどなぁ…。
・エンドロールも最後まで見たが、テーマソングも途中でフェードアウトしており、やる気が感じられない作り。
•後で知ったが、この映画の脚本出版を巡って、原作者の絲山氏が出版を拒否したため、脚本家の荒井氏と裁判になったらしい。そういう火種も映画の作りに影響しているのかも。
•どうやら、主人公の橘優子、絲山氏自身がモデルになっていた節がある。
絲山氏の経歴…早稲田大学政治経済学部経済学科卒。卒業後INAXに入社し、営業職として数度の転勤を経験。1998年に躁鬱病を患い休職、入院。入院中に小説の執筆を始める。2001年退職。
以上、ウィキペディア「絲山秋子」より引用。
•だとすると、脚本を活字に残しておきたくないという絲山氏の言い分にも道理はあるのかな。
何れにしても、面白くなかったです。
- 感想投稿日 : 2017年8月5日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2017年8月5日
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