長嶋少年

著者 :
  • 文藝春秋 (2012年3月13日発売)
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感想 : 13
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往時のノブオの日常がせつないほどに程に共感できます。
私も同世代・・当時の子供たちの憧れと好きなものは「大鵬・長嶋・卵焼き」です。
長嶋の活躍に一喜一憂し憧れと羨望が野球につながっていきました。
当時は高度成長期の走りで建築予定地と言いますか、あちこちにグランドでも広場でもない「空き地=原っぱ」があり野球少年が何人か集まると三角ベースで野球をやっていたものです。長嶋の一挙一動まで知り尽くした長嶋少年だらけでした。
家庭環境も昭和中期のそれにありがちな一家と取り巻き・・胸がキュンとしてしまいます。
少年時代が遠からず似ている私にとっては、「長嶋の活躍が自分の自慢」、「子供社会の四方山ごと」、「胸焦がす幼い恋心」と読みどころ一杯でした。

読後感=切ない懐古・・少年時代に触れる・・

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読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2012年5月10日
読了日 : 2012年5月10日
本棚登録日 : 2012年5月10日

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