シャーロック・ホームズ最後の挨拶 (新潮文庫)

  • 新潮社 (1955年4月15日発売)
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本棚登録 : 2343
感想 : 81
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う~ん、とうとう来るべきものが来たという感じ。今回に関しては各短編全てにおいて興趣を欠いていた。
有名な短編としては「瀕死の探偵」が挙げられるが、この話もホームズの馬鹿さ振りを髣髴させるエピソードとして色んな作家の作品中で語られるものなので実は大したことはない(実際、この短編におけるホームズはアホである。それにまんまと引っかかるワトスンもまた斯くや)。
短編集の題名になっている「最後の挨拶」はもはや本格ですらない。これこそドイルがホームズ譚を執筆するのにうんざりしていた証拠になる。
「亢龍やがて堕つべし」というがホームズもまた同様である。
まあ『恐怖の谷』が読めただけでもホームズ譚を読む事の収穫は大いにあった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ&エンタテインメント(海外)
感想投稿日 : 2020年4月23日
読了日 : 2020年4月23日
本棚登録日 : 2020年4月23日

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