金閣寺 (新潮文庫)

著者 :
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感想 : 1366
5

うーん、これは面白かった。読んで満足。
意外と読みやすかったし。

実際起きた金閣寺の放火事件を題材にしたということで、硬派なものをイメージしていたけど、
主人公の心理描写が精緻で複雑で圧倒的で、すごい引き込まれました。

美への執着とか、ものすごい劣等感とか、やたらと難解な屁理屈とか、
なんかわけわかんないとこも多かったけど
青春の青臭さ全開で、一つ間違えばただの幼稚なヘタレくんなんだけど
なんかすごかった。
緊張感の高まりも、美醜の対比も、罪と許しも、友情も、耽美的な死も悲劇的な死も、
なにもかも、これが三島文学かぁと。

最後のところ、感動しちゃったなぁ。
またいつか読み返したい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本文学・古典
感想投稿日 : 2013年7月25日
読了日 : 2013年7月24日
本棚登録日 : 2013年2月15日

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コメント 2件

kwosaさんのコメント
2013/07/25

tiaraさん!

>最後のところ、感動しちゃったなぁ。

わかります。
僕も引き込まれて読んで、ラスト二行に衝撃を受けましたもん。
ああ、読み返したくなりました。

tiaraさんのコメント
2013/07/26

kwosaさんへ

「人間失格」のとこのコメントでおすすめしてくださいましたよね。
そのおかげで早々に手に取ることができました。
ありがとうございました!

ドラマチックに一緒に燃えてしまうのかなーなんて思っていたくらいなので、わお!ってなりました。
いいラストでしたよね。

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