うわぁ~、後からじわじわ怖い。
ラスト一行とまでは言わないけど、最後のオチは確かにゾクッと衝撃的。
どれも見事な出来だと思うけど、「身内に不幸がありまして」と、こないだストーリー・セラーで読んだ「玉野五十鈴の誉れ」が特にいい。
それにしても、旧名家だとかその御子女だなんて、ミステリー的にはおどろどろしい感じしかしませんな。
「バベルの会」なんて、華麗なお嬢様方が古典を読んで優雅に談笑してるとは思えないんだけど、なんか禁断の魔術とか使ってそうなんだけど、と思っていたのだけど、最後の「儚い羊たちの晩餐」で、バベルの会の参加資格を知り、納得しました。
アミルスタン羊は察したけど、雄は下々の食材だが雌は羊よりも味が良いとか、唇が良いとか、ほんと怖いよ。
厨娘は中国の古典に元ネタがあるようで、何とも奥が深い。
大寺鞠絵の手記、「わたしは」の後はどう続いたのか。
程よい余韻が余計に怖いわ。
おもしろかったです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
米澤穂信
- 感想投稿日 : 2013年8月29日
- 読了日 : 2013年8月29日
- 本棚登録日 : 2013年8月29日
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コメント 2件
kwosaさんのコメント
2013/08/31
tiaraさんのコメント
2013/09/01