風濤社のサキ・コレクション第二弾は、第五短編集『平和の玩具』、第六短編集『四角い卵』から再編集した11編と、単行本未収録短編1編を収録。
サキの短編はどれも面白いので、再評価の動きは有り難い。出来れば全集のような形で、原書単行本を1冊ずつ邦訳して貰えると、主に管理の面で楽ではあるのだが……。
本書収録作の中では表題作にもなっている『四角い卵』(最後の台詞は秀逸)、『幻の昼食』(サキらしい人を食った展開が面白い)が良かった。
前作『レジナルド』、そして本書と、装丁がいいのも魅力。挿絵の画風もいいし、独特のグレーの本文用紙は意外に読みやすい。やや開きづらいのが難点といえば難点か。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年10月15日
- 読了日 : 2015年10月15日
- 本棚登録日 : 2015年10月14日
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