夜半の綺羅星 (小学館文庫 あ 5-2)

著者 :
  • 小学館 (2007年10月10日発売)
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本棚登録 : 28
感想 : 4
5

再読です。
下引きを主人公にした捕物ですが、やはり安住さんは良いです。
なんとも言えない情感があって、山本周五郎や藤沢周平を思わせるものがあります。
残念なのはそれらしさが伝わってこないタイトルと表紙ですね。
それにしても安住さん、2004年に『しずり雪』でデビューして10年。いまだ5作です。文庫化去れたのは4作。あまり沢山書いて荒れるのも困ったものですが、それにしても遅筆です。


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11-037 2011/04/20 ☆☆☆☆☆

どうも、タイトルと表紙の絵で手を出しかねる所もあったのですが、中身の仕上げは見事。やっぱり安住さんは良いです。
薄雲りの下の景色の様にしっとりとしたトーンで、各所で見せる描写の見事さは周平を思わせます。
設定や流れは最初に読んだ安住作品「日無坂」に良く似ていますが(出版順から言えば「日無坂」が似ているのですが)、各々の登場人物が、たとえば荒んでいたり、いい加減だったりしても、その奥底に優しさを持っている所に共感が持てます。この、人を見る優しさが安住作品の特長かもしれません。
これで全作品読んでしまいました。
早く次作が出ないかな。でも遅筆のようだし、当分期待できそうもありませんが。。。

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読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史・時代
感想投稿日 : 2014年10月7日
読了日 : 2014年10月7日
本棚登録日 : 2014年10月7日

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